イオンパンピング療法とダイオード療法

イオンパンピング療法とは

1965年に間中喜雄医師(微小刺激・弱電現象を提唱)が熱傷の患者の痛みを、局所の細胞破壊による負の静電気によるものと考えました。その局所に金属の鎖をつなげてゲルマニウムダイオードを介して四肢に繋げて劇的な効果を認めました。このことから静電気イオンを排除するという意味からイオンパンピングコード(I.P.)と名づけました。

更に奇経八脈の研究を重ねて、これらが人体の境界に当たることから、人体の八分画理論を提唱して、すなわち人体の左右、前後、上下には互いに拮抗性がるという。任・督脈は左右、帯脈は上下の境界で、内関と公孫、外関と臨泣とは前後の境界(後けい・申脈と照海・列欠も前腕を身体に添えた位置次第では前後の境界となる)としました。

I.P.療法では、奇経八総(宗)穴をイオンパンピングコードを結んで行います。

 

イオンパンピング療法の原理

・原理としては、次の図に示します。ダイオードは整流作用(電流が一方向にしか流れません。起電力がある)があるので、2本の鍼の間には電流が流れることになります。図中のB→Rとは、黒グリップの陽イオンが→の方向に流れているのを示しています。

 

陰イオンは逆の方向、つまりBの部分に集まります。

病的部位には陽イオンが集まっていると考えると(諸説あります)、余分な陽イオンはRに向かうことになるので、陰陽イオンが平衡化となって治療効果があると考えられています。

 

コードを結んでいる時間は15分程とされています。患者さんの状態によっては、結んでいる時間を長くしたり短くしてもいいと思います。

 

どのような症状で使うかは以下が基本となっています。

 

陰維結合:季肋部の筋緊張の異常

陽維結合:側腹部・側頚部の異常 背筋の緊張、頚部の凝り

陰蹻結合:任脈を中心とする腹部症状に対する拮抗操作を必要とする場合。

陽蹻結合:督脈・膀胱経および小腸経を中心とする筋緊張や血行障害

 

 

ダイオード療法

物質には、電気を通しやすい導体と通しにくい絶縁体があります。その中間に半導体というのがあります。ダイオードは半導体を使っており電流を一方向に流す働きがあって、その性質を利用してツボに置く事で身体の変化を狙います。

 

半導体の特性

以下になります。

・整流作用

・磁界によってホール効果(半導体の中を流れる電流の方向と直角に磁界を加えると電流にも磁界にも直角の方向に電圧を発生する現象)

・温度が加えられると、電気が流れやすくなる。

・光に対して反応する。

・圧力やひずみに敏感。

・音波・超音波との相互作用がある。

 

治療方法・手順

・治療ポイントしては、研究がされていないので特に決まりがある訳ではないが、奇経を中心としたツボにすると効果が高いです。(奇経八総穴)

または、経絡テスト等によって異常のあった経絡や腹診0リングテストによって得られた情報によって決めてもよく。募穴に反応点がある事が多いです。(治療ポイント)

効果としては、身体が暖かくなるといった感覚が患者に出てくる事が多いです。

 

・電気が流れる方向と経絡をリンクして考えるといいが毎回、治療効果が毎回変わる事が多いので注意が必要です。

治療家の方は参考にされてください。

 

 

参考文献:ダイオード療法   著)吉元 昭治

臨床 東洋医学原論  著)入江 正

経別・経筋・奇経療法 著)入江 正