頭痛に良く効くツボを紹介していきます。
百会(ひゃくえ) : 頭のてっぺんの中央部にあります。手で触った凹んでいる所です。
目窓(もくそう) : 頭頂部の正中線から左右に親指で2本分外側で、触って圧痛がある所です。目の痛みがある際も効果的な所です。
懸ろ(けんろ) : 眉毛の外側からの延長線が頭髪の前側と交わっている所で手で触って凹んだ所です。
頭痛治療として身体の状態と首の状態をよくする治療が早期改善の早道となります。
片頭痛で来院されてくる方の多くが首の状態が悪い事が多いです。その悪い状態を痛くない鍼灸治療等で改善を促します。あと多いのが自律神経が乱れている事が多いです。自律神経を整える事で治療効果を高めていきます。
目次
自分でできる頭痛の解消方法
・寝る前に37〜40℃のお湯のお風呂に首、肩までしっかりつかる。
これはお湯にゆっくりつかると血行が良くなって肩や首の筋肉のコリが取れるからです。緊張性頭痛であれば、痛みが入浴でやわらぎます。ただし、逆に気分が悪くなる事もありますのでその際は、すぐにあがられてください。
・きちんと、お布団で適切な高さの枕で寝る。
睡眠は、頭痛の原因になる疲労やストレスを軽減させます。この際に寝不足でも寝すぎでも、頭痛は発生します。枕の重要性について書いたブログがあるのでこちらを参照してください。適度な高さというのが、頭が沈まないのがいいです。
この上の絵にある様に、首が前方に歪んでいると首の骨と骨との間から出ている神経が圧迫されて、正常に働かなくなります。 首には、自律神経が集中してあります。その自律神経が乱れるからです。背中にある骨からも重要な神経が出ています。 整体やカイロによって、骨と骨が正常な位置になる事によって、ずれていた事で起こっていた自律神経失調症の様な不眠やめまいや吐き気といった症状が取れるからです。
首・肩がこると、硬い筋肉に引っ張られて首の骨が正常なカーブと異なった曲がり方をしたり、首の骨の配列が乱れたりします。それによって正常な首のカーブ(前湾)が失われる事により、首を通る血管、特に椎骨動脈(鎖骨下から首の骨の穴を通り、脳内に向かう動脈)が圧迫され血液が減少します。そうすると脳への血液を増やそうとして脳の血管は異常に拡張し、脳神経の1つである三叉神経や他の重要な神経を圧迫するので、これが頭痛や偏頭痛を引き起こす原因となります。
・適度に適切な運動する。
運動は2つのパターンに分かれます。まず有酸素性エネルギー供給機構は、簡単に言うとダイエットなどでエアロビクスとして有名です。この有酸素性エネルギー供給でどれくらいエネルギーが供給されているかは、酸素摂取量を測ることで知ることができます。つまり、運動能力を高めるためには、最大酸素摂取量を高めることが、持久力などの能力向上に大きな役割を果たします。この最大酸素摂取量は年齢を重ねるにつれて低下します。しかしながら、適切な運動をすると最大酸素摂取量が高くなるので糖代謝が高くなるので糖尿病予防にも効果的ですし、頭痛にも大変有効です。無酸素性エネルギー供給機構は、筋力トレーニングやダッシュなどの激しくてツライ運動と考えていただければいいです。仕組みとしては、筋肉中にあるグリコーゲンから乳酸を生成する過程でATPを合成するのと、クレアチンリン酸から直接、ATPを再合成する2つのの機構があります。前者は、乳酸性エネルギー供給機構、後者は、非乳酸性エネルギー供給機構と呼ばれています。無酸素性エネルギー供給機構は、定量化するのが難しいです。
全ての運動は、この2つのエネルギー供給系が関わっているので、有酸素系と無酸素系の運動を上手にバランスよく行うのが頭の痛みにも効果が出てきます。
・目を使いすぎない様にケアをしておく。
・肩こりからくる頭痛・めまい・倦怠感に効くツボを刺激もしくは温灸をする。
・ハーブのお風呂に入る。
・コーヒーや紅茶を飲んでみる。
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインが気になる方もいらっしゃると思います。カフェインは筋肉を収縮させるので、痛みが増すとされていますが、少量のコーヒーや紅茶は、めまいや倦怠感に効果があります。また、身体が冷えている際には市販の生姜紅茶や生姜湯を飲んだりするのもいいですよ
・バランスのいい食材を食べる。
頭痛につながる症状があるときの食材は
イライラ不安に: トリプトファンが多く含まれている食材で マグロ、鶏肉、卵、ナッッ類 等です。
冷えに: ビタミンEが多く含まれている食材で イワシ、うなぎ、えび、モロヘイヤ 等です。
生理前に: 大豆イソフラボンが多く含まれている食材で 納豆、豆腐、味噌 等です。
貧血に: 鉄分が多く含まれている食材で レバー、ひじき、ごま 等です。
女性に多い片頭痛
これは、遺伝することが多い症状です。発症年齢としては20~50歳代で特に女性に多いです。
身体の血管は常に収縮と拡張を繰り返しています。ある時、何らかの原因で、頭蓋内外の血管が拡張した際に血管の周囲にある知覚神経が刺激されて頭の片側もしくは両側に激しい拍動性の痛みを感じて吐き気や嘔吐を伴う事が多いです。
頭痛の発生の仕組みについては諸説がありますが、血管の収縮を起こすセロトニンが関与していると言われます。片頭痛が始まる前には、予兆症状として、痛みの起こる1〜2時間前程にあくび、眠気、むくみ、空腹感などが感じられ、痛みの起こる20分くらい前に、予兆として目の前がチカチカとするような感じや手足のしびれ、手足の力が抜けるなどの症状が出てくる事もあります。
頭の血管が拡張する前にいったん収縮する。その収縮によって血流が悪くなって起こるため、血管が拡張して痛みが始まる前には症状は消える事が多いです。
西洋医学が考える頭痛時の治療
一般的な頭痛薬:ロキソニン、バファリン等
軽症の頭痛は一般的な頭痛薬で効果があります。特に小児では、カロナールなどの痛み止めが処方される事が多いです。
エルゴタミン製剤:カフェルゴットなど
従来より片頭痛にもっとも多く使われたお薬です。
トリプタン製剤:イミグラン、レルパックス、ゾーミック、マクサルト
片頭痛に最も効果があると言われています。拡張した血管に作用して収縮させることで、頭痛を改善します。頭痛になってから使用しても効果があります。
他にも抗うつ剤:選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)、アミトリプチン、ノルトリプチン等が処方される事があるそうです。
頭痛か片頭痛かどうかみる方法
頭痛が片頭痛かどうかを判断するチェックをしてみましょう!
以下の6つの項目があります。
☑️ 頭の片側に起こる
☑️ ズキンズキンと拍動性の痛み
☑️ 我慢できない
☑️ 体を動かすと痛みが増悪する
☑️ 頭痛が起こると必ず吐き気がする
☑️ 光・音に過剰に反応する
症状のうち、2つ以上が当てはまって、頭痛が起こると必ず吐き気がする、光・音に過剰に反応する。場合は、片頭痛であると考えてもいいと思います。40歳以上で初めて片頭痛のような症状を経験した場合には、脳の病気等を疑い脳神経外科を受診することをお勧めします。
二次性頭痛
二次性頭痛の原因となる病気には気をつけましょう!
上記のチェック表にある症状以外にも、生あくび、イライラ、手足のむくみといった症状が発生することもあります。片頭痛になった方の10%の人に、閃輝暗点(せんきあんてん)といった前兆が見られます。
閃き、輝き、暗い、点、と書いて、「閃輝暗点(せんきあんてん)」です。視界に突然、ギラギラ、ギザギザした光が現れてその部分が見えなくなるという症状があります。この症状を閃輝暗点といいます。初めてこの症状を経験された方は突然見え方がおかしくなったと感じ、驚いて眼科を訪れます。しかし、通常15~30分、長くて1時間位で症状はおさまるので眼科を受診するころにはこの症状はなくなっています。片頭痛のある人の「頭痛の前兆」として閃輝暗点がみられることが多く、典型的には、その後に頭痛が出ますが、頭痛を伴わない方もいるようです。症状自体は、脳の見る機能に関係した部分の血管が一時的にけいれんをおこして、血流が悪くなっておこるとされていて、目の異常もみられません。つまり、閃輝暗点は目の異常ではなく脳の症状なのです。 いしかわ眼科様 HPより転載いたしました。
片頭痛の原因
片頭痛の主な原因には、次のようなものがあります。
- 月経痛
- 更年期
- 寝不足
- 空腹
- ストレス
- まぶしい光
- 人混み・騒音
- 天候
- アルコール
- 高血圧
頭痛の種類
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
- 偏頭痛(片頭痛)
- 緊張・偏頭痛混在
一番多いとされている、緊張型頭痛の特徴としては、
- 頭全体がしめつけられる痛みがある。
- 肩こり、首こりが伴う事が多い。
- 家事を休むほどの痛みではない。
- ストレスや疲れた時に起こる事が多い。
- お風呂に入ったり、ゆっくりしたり、身体を動かすとよくなる。
といった感じです。 この頭痛で痛む箇所は、
- 側頭筋群(頭の両側の筋肉)
- 僧帽筋(首から肩にかけての筋肉)
- 後頭筋群(頭の後ろの筋肉)
が痛む事が多いです。
今回は、かなり専門的な話になってしまいましたが、お身体について何かあれば、お気軽にご相談ください。